

会計業務を行っていると、「売掛金」や「未収金」という言葉を聞く場面が多くあります。会計上はどちらも会社の資産として計上されますが、両者は明確に区別されています。正確な知識を身に着けておきましょう。
この記事では、両者の違いや仕訳時の処理方法についてご紹介していきます。
目次
売掛金と未収金の違いとは?
売掛金とは
売掛金とは、簡単に言うと後払いで取引されるお金のことです。
企業間取引では後払いを用いた取引(掛け取引)が一般的です。掛け取引において、売り手側は、商品代金を買い手側から受け取る権利を持っています。
つまり、売掛金とは代金を受け取る権利である債権のことを指しています。
また、同時に買い手側には代金を支払う義務(債務)が発生しています。これは「買掛金」と呼ばれます。
▼後払いや掛け取引について詳しく知りたい方はこちら
未収金とは
未収金(未収入金)も、売掛金と同じように債権のことを指します。ここで大切なのは、未収金と売掛金は「何を売ったか」によって区別されるということです。
まず売掛金は、自社の商品やサービスの販売など、営業活動のなかで発生した代金が該当します。
それに対して未収金は、商品・サービス以外のもの(会社の備品や土地など)を売却したことで発生した代金が該当します。
ちなみに、未収金と似た言葉で「未払い金」という言葉があります。未払い金とは、未収金とは逆に、備品などを後払いで購入した際の代金のことです。
売ったもの | 商品・サービス | 売掛金 |
商品・サービス以外のもの | 未収金 | |
買ったもの | 商品・サービスに関わるもの(仕入れ) | 買掛金 |
商品・サービスに関わらないもの | 未払い金 |
売掛金と未収金の仕訳の違い
では、実際の会計業務において、売掛金と未収金はどのように記入すればよいのでしょうか。
売掛金・未収金が発生した場合、およびそれらの入金がなされた際の記入方法についてそれぞれご紹介します。
売掛金の仕訳
・顧客に後払いで3万円の商品を販売した場合
借方 |
貸方 |
||
売掛金 | 30,000円 | 売上 | 30,000円 |
・後日その売掛金が銀行口座に振り込まれたとき
借方 |
貸方 |
||
普通預金 | 30,000円 | 売掛金 | 30,000円 |
未収金の仕訳
・不要になった会社のPCを1万円で売却し、その代金は後日受け取ることになった場合
借方 |
貸方 |
||
未収金 | 10,000円 | 雑収入 | 10,000円 |
・後日その売却代金を現金で受け取ったとき
借方 |
貸方 |
||
現金 | 10,000円 | 未収金 | 10,000円 |
売掛金管理の重要性
みなさんは、取引が成立して売掛金が発生した際、それをどのように記録・管理していますか?
Excelや会計ソフトなどに入力しておき、支払期日が過ぎたら入金消込の作業へ…という流れを用いることが多いのではないでしょうか。
また、もしそこで入金がされていなかったら、先方に連絡をして確認・催促をしたり、場合によっては法的措置まで検討したりすることもあるでしょう。
未入金を回収する際は、ただ一方的に催促・督促をするのではなく、相手の状況も踏まえながら適切な対処をとっていく必要があります。
▼未入金回収について詳しく知りたい方はこちら
売掛金に保証をかけるという手も
しかし、未入金が発生するたびに回収業務を行っているのでは時間や人員のコストがかさんでしまいます。さらに、取引先が倒産してしまって売掛金を一切回収できない、という事態も起こりえます。
そうすると会社にとって大きな損失となってしまい、自社も連鎖倒産してしまう可能性もゼロではありません。掛け取引では、そういったリスクが発生してしまいます。
そのリスクをゼロにできるのが、売掛金保証サービス「URIHO(ウリホ)」です。
URIHOは、あらかじめ取引に保証をかけることで、取引先の倒産や未入金時に売上代金を代わりにお支払いするサービスです。

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まとめ
売掛金と未収金は、「営業活動のなかで発生した収益か否か」という点で区別されています。
売掛金と未収金、どちらも大切な会社の資産であることに変わりはありませんので、適切な管理を行っていくようにしましょう。