カテゴリ:未回収対策

取引先にわからない?「売掛保証」という選択肢

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企業の方が売掛保証サービス利用時における質問、懸念として「取引先に保証利用を知られないか?」という点と、「保証サービスにかかる金銭の流れはどうなるのか?」という点があります。
これらの疑問に対する回答を説明させていただきます。

売掛保証サービス利用時の疑問①
取引先に保証の利用を知られないか?

企業の方が、売掛保証サービスを利用する際に感じる疑問としては、「売掛保証をしていることが相手方企業にわからないか」という点があります。
企業の方としては、売掛保証サービスを利用している事が取引相手方に知れると、あたかも取引先に対して取引先が倒産することを想定しているのではないかという印象を与えてしまいかねないので、当然に営業上の懸念があると思われます。
しかし、法律上、売掛保証サービスにかかる契約や保証契約を締結した段階では、主債務者(ここでいう取引先)には保証していることは知られませんし、保証会社も取引先に対して債権を保証していることを知らせるということはありません。
もちろん取引先の倒産時において保証会社が保証債務を履行し、取引先に対して求償債権を回収する際には、取引先は保証会社が保証契約を締結したことを知ることになりますが、これらの事態が発生しない平常時にはそのようなことはないと言えます。

売掛保証サービス利用時の疑問②
「保証サービスにかかる金銭の流れはどうなるのか」

売掛保証サービスについて、金銭の流れがよくわからないという疑問がありますので、通常のケースを想定して、法的な観点も交えながら説明いたします。
顧客である企業において、保証会社に対して保証料を支払うことにより、保証会社が、顧客企業(債権者)特定の取引先(法的には主債務者と言います)に対して有する債権について、保証をします。
そして、その後、取引先債務者が倒産(任意整理、法的整理、手形不渡等)等の事由が生じた場合、保証会社が保証契約に基づいて顧客企業に対して保証金を支払い(法的には保証会社が債権者企業に対して保証債務を履行する、と言います)、顧客企業は取引先の倒産にもかかわらず、全額の弁済を受けることができます。
そして、支払保証を行った売掛保証会社は、倒産した取引先(主債務者)に対して、顧客企業に支払った額と同額の債権を取得します(これを代位弁済に基づく求償債権と言います)。
しかし、実際には、取引先は倒産しているので、保証会社は回収を図ることは難しいです。

売掛資産の安心を提供するサービス

このように保証サービスを利用した場合には、顧客企業は取引先に知られずに保証契約を締結でき、保証料の支払いによって取引先が倒産した場合でも全額の弁済を受けられるということになります。
実態としては取引先の破綻について倒産保険をかけるような機能を有していますので、信用リスクを抑えるための選択肢の一つとして考えられるかもしれません。

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